賃貸物件の退去が迫ってきたら、不安になることがひとつありますよね。
そう、
退去費用の請求。
床や壁などにつけてしまった傷は、果たしてどこまでOKなのか?
私は今までに何度か賃貸の退去を経験しており、分かってきたことがあります。
この記事では、以下の3点に分けて紹介していきます。
①傷のボーダーラインって?
②私の実例
③請求を防ぐためのアドバイス
床や壁などの傷のボーダーラインって?
みなさん気になるのは、「どのくらいの傷がアウトなのか」ですよね?
実際のところ、判断は難しいと言えます。
なぜなら、状況が人によって違うからです。
誰が見ても目立っているようなひどい傷以外は、案外、部屋をチェックしに来た担当者の判断に左右される気がします。
傷や汚れの種類や程度って実に様々だから、判断が難しい。
結局は「運」もありえるでしょう。
そして、もう一つ言えることがあります。
「第三者目線で見たときに傷や汚れを不快に思うか、あるいは簡単に直せない傷であるか」という点で、大きく分かれます。
【実例】私が入居してつけた傷と請求費用
では実際に、私の実例をあげながら紹介していきます。
ケース①:床にやや深めの傷
キッチンバサミをうっかり床に落としてしまい、深い傷が2か所ついてしまいました(泣)
見た目でハッキリわかるし、手で触れてみると傷の深さが分かり、結構デコボコしています。
しかし、気になる請求金額はというと、
「なし」
でした!
退去時、この傷が一番心配だったのですが、意外とこんなもんでしょうか!?
ふぅ~…一安心!
ケース②:壁にあけた穴
分かりますでしょうか?
少し遠くから見た写真もどうぞ!
2cm程の陥没した穴
虫退治の際に、うっかりあけてしまった穴ですが…。
ホワイトカラーのクロスなので、なかなか目立ちます。
ですが、この傷の気になる請求金額は、
「なし」
でした。
その他:細かい汚れや傷
生活してると、どうしても傷や汚れは多少できてしまいます。
全面隙間なくマットを敷かない限り、無傷は無理!
ある程度は多めにみられます。
そういった傷や汚れは通常消耗とみなされ、
・範囲が広い
・部屋のどこそこにある
というような場合でない限り、基本的には請求されません。
もし請求が来たとしても、
「通常消耗の範囲では?」
と、自分が納得するまで交渉してみるといいかもしれません。
費用を少しでも0に近づけるためのアドバイス
自分で直せるものは直しておく
傷や汚れの種類や程度によりますが、念には念を入れたい場合、自分で直せるものは自分で修復しておきましょう。
誰でもやりがちな
・画びょうの跡
・クロスの汚れ
などは、市販の修復関連グッズで簡単に直せることがほとんどです。
…というか少しであれば、特に画びょうの跡は、そのままにしていても請求されないかも?
そして自分で直す場合、お店で数百円で買えるものばかりです。
退去後に請求される修繕費用よりは、格段に安く済むのでおすすめです。
汚れや傷によって使用する道具が変わってくるので、きちんと修復に合ったものを購入しましょう!
部屋の掃除はある程度しておく
退去時に、ある程度お部屋全体が綺麗に清掃されていると、請求費用が低くなる可能性が高まります。
理由は、以下からです。
後者はとても重要です。
具体的には、どういう意味でしょう?
修繕費用の有無を判断するのは、基本的にはその物件の管理会社の社員です。
そこで、
・部屋中どこそこ汚い
・傷や汚れも目立つ
といった状況ですと、何か特に目立つものを修繕費用として請求したくなるものです。
しかし、ある程度清掃されたお部屋でちょっとの傷や汚れを見つけても、退去後の清掃範囲内でおさまることが多く、請求までされずに済むということです。
管理会社側の心理で、大目に見てくれる可能性が高くなるということです。
次の入居者の立場になってみる
”次の入居者の立場になってみる”
単純ですが、これも結構大事な考え方です。
自分が住み慣れた空間ですと、汚れや傷があっても不思議と見慣れてきます。
しかし、自分が入居してきた当初を思い出してみると、部屋の小さな傷や汚れも目についたはずです。
したがって、第三者目線で部屋中を見渡し、
「ちょっとこれは気になる」
と感じるような傷は、請求される可能性が高くなるかもと捉えましょう。
管理会社も、次の入居者にはできるだけきれいなお部屋を提供したいところ!
よって、たいしたことのない汚れや傷程度なら、直さなくても次の入居者は気にならないだろうと考え、退去時の請求がこなくなります。
気になった箇所は自分で直せるものは直し、汚れであれば”磨いてみる”などの努力で、請求を逃れる可能性が高まります。
この記事のまとめ
私の実際のケースも含め、紹介させていただきました。
少しでも請求費用を下げるためのアドバイスも加えてみました。
普段の生活で床や壁、そしてドアなどを丁寧に扱えるよう意識できればいいのですが…。
「うっかり」
ということも多々あることでしょう。
その際には今回の内容を思い出していただき、請求が極力0になるよう適切に対処していただければと思います。