そんな不安を抱えている方、多いと思います。
私は、
- 通常通りの経過
- 抜歯後の経過に問題があった抜歯
このどちらも経験しています。
「親知らずを抜歯した当日から元に戻るまでの経過」を、痛み・腫れ・食事・注意点などのリアルな体験を交えて詳しくまとめています。
「親知らず抜歯ってこういうものだ!」という内容を、ぜひ、知ってもらえたらと思います。
親知らずとは? 抜歯が必要な理由と抜くべき人
親知らずとは?

親知らずとは、奥歯のさらに奥に生えてくる一番最後の永久歯です。
通常、上下左右合わせて最大4本ありますが、生えてこない人や本数が少ない人もいます。
なぜ親知らずを抜歯する必要があるの?
親知らずは、まっすぐ正常に生えてくることが少なく、トラブルを引き起こしやすい歯です。
以下のような理由から、歯科医から抜歯をすすめられるケースが多いです。
▼親知らずを抜歯する主な理由
親知らずを抜くべき人の特徴
必ずしもすべての親知らずを抜く必要はありませんが、以下のような人は抜歯が推奨されるケースです。
▼親知らずを抜いた方がいい人
まっすぐ生えていて問題がない場合は、無理に抜かないこともあります。
判断は、歯科医の診察が必要です。
親知らずの抜歯体験談【経過のたどり方】
では、実際の私の抜歯体験談と経過について紹介します。
親知らずの抜歯直後の様子

痛みはあるの?
まずは、「抜歯後の痛み」についてです。
抜歯中もその後も、痛みはありません。
麻酔の効果で、しっかり効いてます。
でも、ずっと痛みが抑えられているわけではなくて、麻酔がきれ始めると、じわりじわりと痛みが強くなっていきます。

個人差はあると思いますが、私は抜歯後2時間程度で麻酔がきれはじめました。
痛みを感じ始めたら、早めに鎮痛剤を飲む必要があります。
薬を飲んで効果が表れはじめるのはすぐではなく、早くて10~15分以降になるからです。
*以下のような報告があります。参考までに!
抜歯後疼痛に対するロキソニン(120mg頓用)の鎮痛効果は15分以内に51.6%、30分以内には83.9%の症例に認められています。
内田安信 ほか:歯科薬物療法 1984; 3(1):32-48
歯の抜歯をすると必ず鎮痛剤を処方されるので、我慢せず、早めの服用がおすすめです!
患部からの出血について
上の親知らずの抜歯は、ほとんど出血はありませんでした。
上下の親知らず抜歯の出血具合は、以下のような違いがありました。
唾液に血がまじる程度。
抜歯後3時間ほどで、新たな出血はなし。
数時間以上にわたり、だらだらと出血。色も濃い。
出血で「鉄の味」がするので、口の中の不快感が続く。
抜歯当日はできるだけ歯磨きは避ける必要があるため、口腔内の不快感を感じやすい状態です。
抜歯後のうがいをする頻度
抜歯後は強いうがいはNGなので、通常よりも優しく行います。
1日目は歯を磨かず、軽く口をゆすぐ程度にしました。
理由は、傷口がふさがりかけている時に激しいうがいをすると治りが悪くなり、逆に長引いてしまうからです。
口の中が気持ち悪くても極力控え、うがいをしたときはゆっくり吐き捨てるよう心がけていました。

イソジンでうがいをすると口腔内を清潔に保ってくれるので、歯が磨けないときは積極的に利用していました!
食事を摂るタイミング

たとえ出血がおさまっても、すぐにはNG!
- 口腔内を噛んでしまう(麻酔のせいで筋肉がまだ正常に動かない)
- 火傷をするおそれがある(温度感覚が鈍る)
- 傷口が汚染される・感染のリスクがある(開いた傷口から細菌が入りやすい)
処方薬との兼ね合いも考えるなら、麻酔のきれ始めに食事を素早く済ませ、すぐに鎮痛剤を飲むと胃も荒らされにくいのでおすすめです!
親知らずの抜歯翌日以降の様子

口腔内そして生活の変化
次の日の朝になれば、患部の痛みや出血はだいぶ落ち着いてきます。
しかし、下の親知らずの抜歯は痛みが少し残りました。

我慢できる程度の痛みではあるのですが。
上の歯と比べると、本調子でない感覚ですね~。
私は念のため、翌朝まで抗生剤を飲みました。
その後は痛みが出なかったため、普段の生活に戻ることができました。
「歯磨き」に関しては、患部を触らなければOKのようですが。
私は怖くてできませんでした。
ちなみに、「ピンポイント歯ブラシ(タフトブラシ)」だと、抜歯部を傷つけずに確実に磨けます。
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頬が腫れてくる
上の親知らずの抜歯のときは、頬の腫れはほとんどありませんでした。
でも下の親知らずは、抜歯して4~5日は腫れていました。

人前に出るのが恥ずかしいほどでしたね…。
そして不思議なことに、腫れのピークは抜歯した直後ではなく、翌日~3日目あたりだったのです。
その後は、徐々に引いていきました。
少しでも腫れが早く引くようにと、自宅にいる時はシップを顔に貼ったり…(笑)。
果たしてシップが良い対処法なのか、効果を発揮していたのかは分かりませんけどね~。

少なくとも、気休め程度になっていました!
実体験からのアドバイス

抜歯の時間帯について
抜歯の予約時間は、基本的に自身の都合の良いときにいれてOKです!
ですが、食事の時間をしっかり管理したい場合は、予約時間を工夫しましょう!
ご飯予定時間の2~3時間ほど前に抜歯の予約を入れると都合がいい。
そうすると、麻酔の関係から食事のタイミングとうまく合います!
抜歯後のスケジュール
抜歯後は、思いのほか顔が腫れたりするので、スケジュール調整や管理が必要です。
特に、女性は気になる点だと思います。
頬の腫れが心配なのであれば、抜歯後2~3日はスケジュールを調整しておくとよいです。
場合によっては、「マスク」が必要になります。
痛み止めは我慢しすぎないで
痛みが強くなってから薬を飲むよりも、少しでも痛みを感じた時点で飲みましょう!
特に抜歯後数日は痛みが強くなるので、自己判断せずに計画的に服用するのが大事です!
この記事のまとめ
以上が、親知らず抜歯の経過報告です。
抜歯とはいえ、元の生活に戻るのに最低でも2~3日は要します。
特に抜歯翌日くらいまでは、大事な予定をいれない方が無難です。
初めての抜歯であれば、ドキドキしますよね~!!
しかし、信頼できる歯医者で抜歯に挑めば怖いことはありません。
この記事で、これから抜歯をする方、そしてすでに抜歯を終えた方の参考になっていただけたのなら幸いです。