私は地方公務員試験を、28歳で受験した経験があります。
公務員試験を既卒で受けるにあたり、気になるのが、
年齢で不利にならないのか?
ということだと思います。
国や県などの規模が大きい試験ですと、年齢制限が30歳前後が多いと思います。
しかし、地方の試験になるほどぐんと年齢が下がり、20代半ばくらいのことも珍しくありません。
果たして、年齢で不利ってことはあるのでしょうか?
私が実際に受験して思ったこと、そして、周囲の既卒受験者のエピソードなどを記事にしていきたいと思います。
公務員試験は年齢で不利なのか?

私の基本情報
まず参考のために、私の公務員試験歴を簡単に紹介しておきます。
- 28歳で地方上級行政職を受験
- 参考書等で独学で勉強(4か月間)
- 一次試験で数点足りず、不合格
- 町役場の試験では一次試験合格
- ↳ 二次試験(面接)で不合格
ちなみに、
- 地方上級試験
- 役場の試験
ともに、年齢制限が30歳でした。
当時28歳でしたので年齢的に不安でしたが、自分で受験を決めたことなので、できる限り頑張ることにしました。
そもそも「年齢で不利」とよく言われる理由

よく、
- 「既卒だとハードルが上がる」
- 「年齢制限に近いほど合格の可能性が低くなる」
と言われたりしますが、果たして本当にそうなのでしょうか?
私が思うに結論から言いますと、決して年齢で不利なんてことはないのです。
そうだったとしたら、年齢制限を設ける意味が分かりません。
このようによく言われる理由として、大きく分けて3つが考えられるのです。
理由① 現役と戦う必要があるから
まず、一次・二次試験どちらにも共通して言えることですが。
既卒ですと「現役と戦わなければならない」という点で、大きく合否が分かれてしまうのです。
月日が過ぎれば過ぎるほど、教養の分野に関しては忘れていく一方です。
ましてや、公務員試験の教養の出題範囲なんて、計り知れない広さです。
それを、すでに社会に出ている既卒が学習し直すって、いくら時間があっても効率が悪く、限界があります。
そこがまず、年齢が上がるほど厳しいと言われる要因の一つであります。
しかし、逆に言えば、学習のベースがある程度あるのならば、年齢で不利と思うのはなおさら気が早いのです。
理由② 面接で聞かれる内容が違うから

一次試験に見事合格すれば、次に控えるのが面接です。
この、面接で聞かれる内容が現役と比べるとどうしても濃くなってしまうので、ここでハッキリ分かれ道ができてしまうのです。
実際に、現役と既卒では面接内容が大きく変わってきます。
まず、
- 「公務員になりたい動機」
- 「公務員になったらどんな仕事をしたいか」
といった公務員に関する定番の質問は共通しますが、以下のような点で違いが出ます。
現役
・大学で一生懸命取り組んだこと
・サークル活動で学んだこと
・卒論についての内容
既卒
・長所を公務員の仕事にどう生かせるか
・前職と公務員の仕事内容の違い
・前職でどんなことを学んだか
現役は堅苦しい質問だけでなく、大学生活に関する質問もたびたびあります。
これに対し、既卒の面接内容は、お堅い質問ばかりになってしまいます。

一度社会に出た人の面接は、これが現実です。
既卒の場合、こういった踏み込んだ質問が多いため、面接自体が不利なのではなく、現役以上に自分自身のアピール力にかかっているのです。
理由③若さが自然とプラスになっているから
現役の受験生は、学校で面接の練習をしっかりと行っています。
それに加え公務員試験だけでなく、他の企業にも同時受験していたりと、就職活動を通じて本番の面接を何回もこなしています。
そして何より、若さのせいもあるのか発言や声量にパワーがあり、明るく元気な印象を持たれます。
それに対して既卒は、公務員試験のほかに何社も受験する人はあまりいないはずです。
これより言えることは、
- 現役だと面接に慣れている
- 若さがゆえのパワーがある
- 既卒だと面接の数をこなす機会が少ない
などの理由から、相対的に不利になっているように見えるだけの可能性が高いのです。
年齢ギリギリでも合格は可能

私の知り合いに、年齢ギリギリで合格をもらった人も普通に存在します。
以下は、実際に私の周りにいた合格者の話です。
そして最近では、年齢が若いほど以下のような傾向にあります。
ですので、前職を離れてでも、公務員になろうという思いのある既卒の方が信頼しやすく、忍耐の面で期待が持てたりします。
よって、結果は自分の努力次第であり、”年齢が不利”ということは絶対ありえないのです。
私が公務員試験を受験して思うこと

学生のパワーが想像以上
現役の受験ですと、学校で面接の練習を徹底したり、ライバルと切磋琢磨したりと、既卒に比べて非常にエネルギッシュな人が多いです。
そのため、若さという計り知れないパワーがあるせいか、面接でも生き生きと輝いています。
それに比べ、既卒は落ち着いて見られることが多いです。
落ち着いているのは、もちろん悪いことではありません。
しかし、現役の人たちと同じ空間にいると、控えめに見られがちなのです。

「落ち着いている≒熱意に欠ける?」みたいな。
最終的には自治体次第?
私が実際に、受験した感触で言います。
規模が大きい試験(国や県・市など)は、それだけ募集人数も多いため、年齢の有利・不利は気にしなくていいと思います。
しかし、市や町などで募集人数が少ない公務員試験ですと、年齢が不利になるような…そんな気がしますね!
この記事のまとめ
今までの内容のまとめです。
公務員試験において、「年齢が不利」ということはないと思って大丈夫です。

先入観で公務員試験を諦めたり、暗い気持ちになるのはもったいないです。
しかし、アドバイスがあります。
既卒だと、採用側は”社会経験がある”という認識でいます。
よって、そのつもりはなくても、判断基準を現役より高めに設定してしまっているのだと言えます。
そのため、既卒で受験する場合。
合否は、年齢ではなく自分次第になります。
既卒で公務員試験を受験予定のみなさん!
自分を信じ、年利なんか気にせず最後まであきらめず頑張ってください!
