木造と鉄筋コンクリート造では、音漏れの程度や伝わり方にどのような違いがあるのでしょうか?
物件探しで悩んでいる場合、音に関する違いを学ぶことで、最適な住まいを見つけることができます。
そして、
- 構造からみた音の伝わり方の違い
- 入居者が実際に感じる音の違い
の2つの内容を紹介します。
ぜひ、参考にされてください!
木造と鉄筋コンクリート造の防音性の違い

木造と鉄筋コンクリート造とでは、構造からみてどういった音の伝わり方の違いがあるのでしょうか?
まずは、一般的な知識として言えることを紹介します。
振動伝達のしやすさ
木造は構造が軽いため、振動や衝撃音が伝わりやすいと言えます。
逆に、鉄筋コンクリート造は重くて堅牢なため、振動や衝撃音の伝達が抑えられ、静粛性が高まります。
音の反響・響き方の違い
木造は素材の特性から音の反響や響きが柔らかく、温かみのある音響環境になりやすいです。
鉄筋コンクリート造は硬いため、音が反響しやすく、エコーやこもり音が生じやすい傾向があります。
入居者が実際に感じること
では実際に、住んでみて感じる音の伝わり方の違いが、気になるところではないかと思います。

実際に入居者が感じる違いについて、紹介します。
木造と鉄筋コンクリート造の違い①
実際に私が、「木造から鉄筋」という経緯を経て住んで言えるのですが!
鉄筋コンクリート造は、普通の生活音程度なら、
そこまで気になるほどの音はでないと言えます。
大きな音が出るとしたら、
くらいです。
それに比べて木造アパートは、日常の生活音でも大きな音が出ることが多いです。

当たり前の話ですが…。木造は木でできた家なんだと、改めて感じますね。
木造と鉄筋コンクリート造の違い②


ではもう少し具体的に、「木造と鉄筋コンクリート造の違い」をお伝えします。
木造は、音の伝わり方がストレートと言えます。
しかし、鉄筋コンクリート造はと言えば、
このように表現できます。
実際に体験してみないと、イメージするのは難しいですよね…。
ということで!!!
「伝わってくる音の感じ方」を分かりやすく絵に表すと、こんな感じです↓

この感覚、伝わりますか・・・?
木造では、はっきり・ストレートに耳に届きます。
一方で、鉄筋コンクリート造の方はと言うと、
なんか上らへんから音がする
というように、こもったような音が耳に届いてくるような感覚です。
言葉で伝えるのが難しく、こういった表現が限界で申し訳ないのですが…。
こんな感じになります。
【過去】木造アパートではこんな音が聞こえていた
木造の物件は、
ベニヤ板で各部屋を仕切っている
と感じるくらい、よく響くのです。
・・・そう。
ほぼ、筒抜け。
小さい子供がいたり、生活音が大きい大人が周囲にいたら、「終了」…って感じです。

詳しくは、以下のリンクでじっくり読まれて下さい!
≫【木造アパートではどういった音が響くのか?】
【現在】鉄筋コンクリート造での音の響き
鉄筋コンクリート造では、木造の物件で感じていた生活音を10としたら、3といったところです。

しかし鉄筋でも、それなりに生活音は聞こえます。
でも木造で感じていた、
心臓に悪いと言えるビクッとするような音
ほどではありません。
思いっきりドアを閉めたり、何か物を落とす音はそれなりのボリュームで聞こえてくるのは事実です。
しかし、そういう音って普通に生活しているだけなら、1日を通してみると発生頻度は少ないです。
そのため、木造に比べれば防音性は高めと言えるのです。
鉄筋の物件に引っ越して驚いたこと

そして、私が木造から鉄筋コンクリート造のマンションに引っ越し、驚いたことがあります。
それは、
住人の生活行動が分かりにくい
ということ。
こんなことを言うと危ない人に思われそうですが…そうではありません!
木造だと、天井や壁などを通して「住人が何をしているのか」までも、分かってしまうことがしばしば。
など。
それが、鉄筋コンクリート造マンションに住んでから、ほとんど分からなくなりました。
よって、木造と鉄筋コンクリート造とでは音の伝わり方、そして響き具合も違うのだと実感しています。

防音性は確実に鉄筋コンクリート造の方が高く、快適度も高いです。
ちなみに、今住んでいる鉄筋コンクリート造の真上の住人は、2回入れ替わっています。
したがって現在の入居者で3番目ですが、どの住人も似たような生活音です。
このことから、実際聞こえてきている音はどうしても出てしまう生活音であり、鉄筋はこれ以上は聞こえにくいのだという結論に至っています。
この記事のまとめ
「木造と鉄筋コンクリート造の防音性の違い」を、私の体験談から言えるありのままの内容をお伝えしました。
しかし、鉄筋コンクリート造でも、
などによっても左右されます。
そのため、一概には言えない部分もあります。
あくまで今回紹介した内容は、「平均的に考えて」で想像していただけたらと思います。