賃貸マンションに住み始めて、周囲の生活音について感じたことがあります。
それは、
「騒音がどこからかわからない」
ということです。
「上階から?…いや、隣から?」
と、分かりにくいことがしばしば。
そして、苦情を伝えようとしている場合などは、場所を特定しておきたいですよね?
今回、私の実体験談を交えながら最後に、「騒音源を特定する方法」を紹介していきたいと思います。
「マンションの音がどこからか分からない」は本当

「マンションは、騒音源の特定が難しい場合がある」と、よく言われますが…。
それ、本当でした。
たとえば、
「上階からの音だ!」
と確信しても、意外にも隣や下階からの音だったりします。
さらには、
・斜めの部屋から
・外から
・共用の廊下から
なんてこともあり得るのです。
したがって、周囲の騒音で苦情を伝えようとしている場合、慎重な判断が必要です。
*一般的によく聞こえるのは、上階➡隣➡下階 の順に多いです。
【体験談】「こんな響き方するの?」と驚いたこと

私は約2年前に、木造アパートから鉄筋コンクリートマンションに引っ越しました。
そして、アパートよりも、マンションの方が音の発生源特定が非常に難しいと感じます。
それは、鉄筋コンクリートの特徴なのかもしれませんね…。
今から、私がマンション生活で実際に経験している、数々の騒音の例についてご紹介します。
実例①:外からの声が壁越しに聞こえる
最初に、人の声の伝わり方についてです。
「隣か下階から?話し声みたいのが聞こえる…」。
そうずっと思っていましたが、実は、外にいる人の話し声だったということがあります。
私は、マンション10階ほどの高さの中層階住まいですが、地上からの声がここまで聞こえるのかと、最初は驚きました。
…というのも、ずっと木造アパートの1階住まいでしたので、
「高い場所に住めば、外からの声は聞こえるはずがない!」
という、潜在意識がありました。
なので、引っ越してきた当初は、”壁か天井を通して声が聞こえてくる”としか思えなかったのです。

今では、外からなのか壁を通じてなのかは区別がつくようになりました。
中層階で地上からの声が聞こえるわけですから、低層階住まいの場合は、もっと声がリアルに聞こえることでしょう。
実例②:下階の玄関のドア音が真上から聞こえる
リビングで寛いでいるときに、確かに真上から、
「ガチャッ、ドーーン」
という音が聞こえ、最初は何の音か分かりませんでした。
それ以降、たびたび昼夜問わず同じような音がするのです。
そして、後に上階が空室になったにもかかわらず、たまに聞こえることがあったのです。

「あれ?上階からじゃなかったの…?」
しかし、あるときその音がようやく特定できました。
なぜ特定できたのかというと、
下階の住人が駐車場に向かう姿を目撃したから
です。
そこで初めて、
「下階の玄関のドアの音だったんだ!」
と認識しました。
”真上からの音”と思い込んでいたのが、一気に覆された瞬間でした。
それからというものの、玄関のドアの音がうるさいのは毎回ではなく、風が強いときだということも分かりました。
実例③:上階が空室のはずなのに足音がする

上階が空室のはずなのに夜静まり返ると、上から足音が聞こえるのです。
最初は、恐怖を感じていました。
夜は業者等の出入りもないはずなのに、
「おかしいなぁ…。」
と思っていたら、
でした。
「真上から」と思い込んでいても、「下からの足音」というのはびっくりです。

しかし、そこまで不快ではありません。
後に、上階に入居してきた住人の足音が分かり、区別がつくようになりました。
言葉で表すと、
・上階:トントンと天井から降りかかるリアルな足音
・下階:遠くの方から聞こえるようなやんわりとした響き
といった感じで、聞こえ方に違いがあります。
実例④:隣からの音と思ったら我が家だった
夜、リビングで一人でいる時に隣から、
「カタッコトッ」
といった音が聞こえてきました。
結構大きい音で、リビングすぐ横の隣から聞こえてくるような感覚でした。
しかし、よく耳を澄ませると、
ん?うちの浴室から聞こえる?
ちょうどそのとき、旦那がお風呂に入っていました。
聞きなれない音だったので、まさかとは思っていましたが…。
浴室に行ってみると、洗濯機のフィルターを掃除していたのだそう。

絶対に、隣からの音だと思っていたのに…。
「本当に、音ってどこからかわからない」
と思った瞬間でした。

隣の人、疑ってすみません…(笑)
実例➄:隣の引っ越しの音が真上から聞こえる
そして、引っ越しの音についてです。
引っ越しは大きい音の連発なので、特定が簡単かと思いますが…。
またもや、はずれました。
日曜の昼間、
「なんか上階がうるさい。」
と思っていました。
それはそれはとてもうるさく、
・人の話し声
・ドカンッという音の連発
・ドスドスと響く足音
など、生活音とは思えない音です。
しかし、どうやらすべて、隣の引っ越し関連の音だったのです。
自分が隣とは接しない部屋にいたのに、その真上からリアルに聞こえるような響き方でした。
したがって、
という経験をしました。
実例⑥:子供の足音が斜めの部屋から聞こえる

子供の足音って、独特なので分かりやすいですよね!
隣から、
「ドスドスドスッ」
という、明らかに子供が動き回っているような音が聞こえてくるようになりました。
しかし、隣や上下は子供がいません。
来客でもないことも確認済です。
ところが、ある日知りました。
斜めでもこんなにも聞こえるのかと驚きでしたが、自分たちが静かにしていると、結構聞こえるものなのですね~。
本当にマンションは、音の発生源がどこからかわからないので、驚きです。
騒音源を特定する方法

これまで紹介した6つの例のように、
「絶対この部屋から聞こえる!」
と100%に近い自信があっても、意外と違う部屋からの音だったりします。
ここで話が少しそれますが…。
私が以前、木造アパートに住んでいた時は、特定が容易でした。
という理由からです。
しかし、鉄筋コンクリートのマンションは違います。
世帯数が多いので住人の動きが特定しにくく、そして構造上、予想外な伝わり方で耳に届くのです。
したがって、騒音源の特定、もしくは1~2世帯に絞り出す方法は、
手間はかかりますが、このように長い目で見て、徐々に特定していくしかありません。
週単位でメモしておくと住人のライフスタイルが見えてきたりするので、騒音源の特定につながりやすくなります。
しかし、頑張りすぎると自分が疲れちゃうので、可能な範囲で行ってください。
この記事のまとめ
「絶対この部屋からの騒音だ!」と思っても、マンションに関しては予想外の場所からだったりします。
よって過信しすぎず、特定には慎重に判断する必要があります。
「周囲の生活音がどこからきているんだろう?」
と疑問に感じていた方にも、この記事で少しでも参考になったのなら嬉しいです。
*他の『騒音関連の記事』は以下より