集合住宅における
子供の騒音
原因が子供だと解決が容易ではなく…。
非常に難しい問題です。
しかし、できる限りの防音対策を行い、周囲への十分な配慮は必要です。
今回、実際に私が子供の騒音で悩んだ経験から、
子供だから仕方ないのか?
この答えを、私なりに解説していきたいと思います。
【騒音問題】「子供だから仕方ない」と言える?
この疑問の答えを個人的には、
状況や環境によるのでは?
と思うのです。
「子供だから仕方ない」で片づけるのは違う気もするし…。
でも、仕方がないことが多いのも確かです。
しかし騒音の種類によっては、いくら子供が出している音とはいえ!
「被害を受ける側にも限度がある」ということを、主張したいのです。
子供の騒音:状況から考えた場合
私が思うに、人によって価値観が違えば、育ってきた環境もそれぞれ!
だから互いに主張があるわけだし、完全な解決には至りません。
一般論に加え、私が騒音問題に直面して調べまくった結果、
「子供だから仕方ない」
といえる状況について、いくつかあげてみます。
最低限の防音対策をしているか
子供がいれば当たり前の話ですが、集合住宅では防音対策は必須です。
小さい子供がいれば、周囲(上下や左右)に配慮するのは親として当然のこと。
しかし、残念なことに…。
逆上したり、悪びれる様子もなく「子供だから仕方ない」という親も稀にいます。
そういった人は親としてはもちろん、人として問題ありといえます。
まともに取り合えなので、厄介ですね。
と、ここで!!
「防音対策」とは、いったいどういったものがあるのかと言いますと。
などがあげられます。
物理的な対策だけでなく、確実と言える行動の制限・無音の状態を作るというのも、立派な配慮のひとつです。
このような、相応の防音対策をしているのならば、「ある程度は仕方ない」と言えるのではないかと思います。
騒音の出す頻度や時間帯について
そして結構重要なのが、
騒音の
頻度や時間帯
一般的に、
なんて言われていますが、
- 日中のみ、よく走り回っている(早朝や夜間は静か)
- ごくたまに、早朝や深夜に走りまわっている
といった騒音内容だったら、意見が分かれることでしょう。
騒音の明確な基準がないため、こういったパターンは難しいですね…。
でも私が思うに、
日中
①毎日ではない
②何度か走ってしまう
③持続時間は短め
早朝や深夜
①ごくたまに
②短い時間でおさまる
という状況であれば、子供だから仕方ないと言えるのではないかと判断しています。
誠実な態度でいるのか
そして、すでにクレームを受けている場合。
苦情側に対して誠実な態度でいることも、結構重要ポイントになります。
このような状況でしたら、悪気があるわけではないですし…。
ストレス溜まるほどの騒音だったとしても、苦情側としても強くはクレームできなくなりますよね~。
…となればやはり、「ある程度は仕方がない」と言わざるを得ない内容のひとつと言えそうです。
子供の騒音:環境面から言えること
ファミリー向けの物件であるか
分譲でも賃貸でも、「ファミリー向けの物件なのか」という点からも言えることがあります。
例えば、2LDK以上の物件の場合。
入居者のほとんどが、子供がいる世帯だろうということは想像できます。
この場合だと、多少の騒音は我慢すべきだと思うのです。
つまり、
周囲も子育て世帯ばかりなら、理解が得られやすいですからね。
というように、自分と似た世帯構成の家庭が多いであろう物件を選択していると、大きなトラブルになる可能性が低くなるのです。
したがって、
その建物の雰囲気や部屋の広さ
というのも、一つの判断材料になるのではないでしょうか??
防音性の高い物件であるか
建物の防音性は、子育てするにあたり大変重要なポイントです。
生活音程度なら、ほとんど聞こえない優秀な建物がある一方で!
ちょっした物音でも聞こえてしまう建物も、残念ながら存在します。
そして、
建物の構造によって
感じる音の大きさが違う
ので、子供がいる場合は、少しでも防音性の高い「マンション」に絞って選ぶことが望まれます。
もちろん金銭的な問題もあるので、なかなか難しかったりしますが…。
周囲に迷惑をかけてしまうことを頭に入れたうえで、住むべきなのです。
小さい子供がいるなら、防音性の高い物件を選ぶべき
「1階の角部屋」だといいのか?
子育て世帯の部屋探しにおいて、よくこんなこと言われませんか?
「子供がいるなら、こんな物件に住むのがマナー」なんてことはないけれど。
現実は、こういった考えが浸透しています。
ところが!
「1階の角部屋であれば安心」というわけでもありません。
下階から上階へも、ちゃんと響いていますからね…。
しかし、
1階角部屋住まい
防音対策を徹底している
というのであれば、「ある程度は仕方がない」と言える気がします。
このくらいは許容されないと、子育て世帯は集合住宅に住めないことになりますからね。
被害側にも限界がある
理解がまだ難しい子供が出す音って、親がどんなに努力しても完全に防ぐには限界があります。
しかし、それよりも深刻で忘れがちなのは、
騒音を聞かされる側にも”限度”がある
ということ。
いくら「子供だから」とはいえ、元気な子供の出す音って凄まじいものです。
そして度重なる騒音は、人の感情や睡眠、そして最悪の場合…命を奪うことだってあります。
そのため、
「今置かれている状況や環境」
を考慮したうえで、条件が揃ってはじめて、
「子供の騒音は仕方ない」
と言えるのではないかと思います。
この記事のまとめ
私が実際に、子供の騒音被害に遭って感じたことを主観で述べてみました。
子供を持つ側の方は、記事の内容を十分理解していただきたいですし、逆に被害を受ける側は、共感した部分があるのではないかと思います。
騒音問題が少しでも減るよう、
「快適に過ごせるような建築構造」
そして
「環境が整った世の中」
になってくれる日がくることを願いたいものですね!
*他にも、騒音関連の記事たくさん執筆してます!