親知らずの抜歯は、生涯みんなが体験するわけではありません。
親知らずの生え方が良く、ケアもできており、日常生活にさしつかえがなければ無理やり抜く必要がないからです。
そのため、周囲に経験者がいなければ、抜歯後の経過がどんなふうになるのか想像がつかないと思います。
私は、
- 何事もなく終えた抜歯
- 経過がきつかった抜歯
のどちらも経験しています。
この記事では、スムーズに親知らずが抜け、その後の経過も良好だった話をしていきます。
ぜひ、親知らずの抜歯をイメージしてもらえたらと思います。
親知らずの抜歯体験談【経過のたどり方】

親知らずの抜歯直後の様子

痛みはあるのか?
抜歯している間もですが、その後も基本的に痛みはありません。

「麻酔が効いているから」です。
しかし、ずっと痛みが抑えられているのではなく、麻酔がきれ始めると徐々に痛みが出てきます。

私の場合、抜歯後2時間程度で徐々に痛みが出始めました。
痛みを感じ始めたら、すぐに鎮痛剤を服用しました。
麻酔が完全にきれると、かなりの痛みを伴うからです。

おそらく、鎮痛剤なしで耐えれる人はいないはず。
歯の抜歯をすると鎮痛剤を処方されるので、麻酔がきれ、痛くなり始めたら早めの服用がポイントになります。
患部からの出血について
一般的に、下より上の親知らずの方がスムーズに抜け、以後の経過もそこまできつくありません。
私の場合、出血は上の親知らずはほとんどありませんでした。
【上の歯の抜歯後】
唾液に血がまじる程度で、抜歯後3時間ほどで新たな出血はありませんでした。
【下の歯の抜歯後】
数時間以上にわたり、だらだらと血が出ていました。抜歯した当日は、少量ずつ出血が続きました。
血のせいでしばらく「鉄の味」がするので、口の中の不快感が続きます。
抜歯当日は、できるだけ歯磨きは避けた方がいいみたいなので、よけいに口腔内の不快感がありました。
抜歯後のうがいをする頻度

「うがいは優しく!」
と歯医者から言われたので、抜歯した日は歯を磨かず、軽いうがいで乗り切りました。
うがいの回数は、少ないほうがいいようです。
理由は、傷口がふさがりかけている時に激しくうがいをすると、治りが悪くなり、逆に完治するまで長引いてしまうからです。
口の中が気持ち悪くてもうがいは極力控え、ゆっくり吐き捨てるよう心がけていました。
イソジンでうがいをすると口腔内を清潔に保ってくれるので、歯が磨けないときは積極的に利用していました。
食事を摂るタイミング
食事は麻酔がきれてからになるので、抜歯後1~2時間くらいは食べることができません。
たとえ出血がおさまっても、麻酔が効いている状態で食べてしまうと、食べ物の誤嚥が起こる可能性があるからです。
そして、私が実際に抜歯して思ったことです。
これから抜歯をする方に、アドバイスがあります。
ご飯の3時間ほど前に抜歯の予約を入れると、食事のタイミングとうまく合います。
処方される薬との兼ね合いも考えるなら、麻酔のきれ始めに食事を素早く済ませ、すぐに鎮痛剤を飲むと胃も荒らさずおすすめです。
親知らずの抜歯翌日以降の様子

口腔内そして生活の変化
患部の痛みや出血は、落ち着いてきます。
しかし、下の親知らずの抜歯は、痛みが少し残ります。

我慢できる程度の痛みです。
私は翌朝だけ抗生剤を飲み、その後は薬なしでも痛みが表れなくなり、普段通りの生活ができていました。
「歯磨き」に関しては患部を触らなけらばOKのようですが、私はなんとなく怖くてできませんでした。
口腔内の消毒になるので、本当は抜歯以外の歯だけでも磨いた方がよかったみたいです。
ちなみに、”ピンポイント歯ブラシ”だと、抜歯部を傷つけずに確実に磨けるようです。
頬が腫れてくる
上の親知らずの抜歯のときは、頬の腫れはほとんどなかったのですが…。
下の場合は、抜歯後4~5日間はぷくっと腫れていました。

人前に出るのがちょっぴり恥ずかしい…。
腫れのピークは抜歯した直後よりも、翌日~3日目付近が一番腫れていました。
そしてピークを境に、徐々に引いていきます。
少しでも腫れが早く引くようにと、自宅にいる時は、シップを顔に貼っていました。
果たしてシップが良い対処法だったのか、そして効果があったのかどうかは不明です。
そして、これから下の親知らずを抜歯する際のアドバイスです。
「頬の腫れが気になる」という方は、抜歯後2~3日はスケジュールを調整しておくとよいです。
場合によっては、「マスク」が必要になります。
この記事のまとめ
以上が、親知らず抜歯の経過報告です。
抜歯とはいえ、元の生活に戻るのに最低2~3日は要します。
特に、抜歯翌日までは、大事な予定を入れない方が無難です。
初めての抜歯であれば、ドキドキしますよね~。
しかし、信頼できる歯医者で抜歯に挑めば、怖いことはありません。
この記事で、これから抜歯をする方、そしてすでに抜歯を終えた方の参考になっていただけたのなら幸いです。