賃貸物件であれば、定期的に住人が入れ替わるのは当然のことです。
ところが問題は、
入居者が頻繁に入れ替わる
といった状況です。
それは不動産会社が、
- 把握できている場合
- 把握できていない場合
があります。
入居して後悔することのないよう、できる限り契約前に見極める必要があります。
実際に私が住んでいたアパートで、入れ替わりが多かった物件がありました。
その実体験を含めながら、考えられる理由をあげていきます。
賃貸物件の入れ替わり事情
まず、賃貸の平均入居年数を紹介します。
という統計の情報があります。
しかし、これにも幅があるので。
賃貸物件でも10年以上住む人もいれば、1年未満で退去する人もいます。
【マイナス面】入れ替わりの多い部屋で考えられること

では実際に、入れ替わりが多い物件で考えられる理由はなんでしょうか?
考えられる理由を紹介します。
問題のある住人が住んでいる
退去の理由って、
といった、自身の都合で引っ越す人が多いと思います。
でも、そうでないことも結構あるようで…。
それ以外で考えられるのは、
住人同士のトラブル
です。
例えば、
といったことで、「今すぐ引越したい!」とはならないはずです。
引っ越しとなれば、金銭的な費用や結構な労力が必要になるからです。
・・・となれば!
自分ではどうしようもできないこと(簡単には変えれないこと)。
つまり、
他の住人が原因の可能性が高いのです。
こういった迷惑な住人がいれば、誰もが住み続けることに不安を感じます。
そのため、入れ替わりが多い物件で言えることのひとつに、ご近所トラブルが考えられます。
周辺の環境や治安が悪い可能性
お部屋の契約前に見学に行っても、実際住んでみないと分からないことってたくさんあります。

たとえば、周辺の環境や治安などです。
こういう外的な問題は、引っ越さなければ解決できないことが多いです。
そのためこのようなケースでも、「退去」という選択を取る人が出てきます。
その他、考えらえる原因

ホラー系を信じない人は関係のない話なので、ここはスルーして下さい!!
実際に自分が体験したことがないと、なかなか理解が難しいかもしれません。
でも、
といった、科学的に証明されないことを実際に体験し、その土地から離れるべく退去する人がいるのも少数ですが存在します。
私自身は経験がありませんが、たまにこのような「訳あり物件」が存在します。
【プラス面】入れ替わりが多いのはたまたまである可能性

入れ替わりが多い物件でも偶然が偶然を重ね、そうなっている可能性もあります。
私が把握する限り、
- 築年数が2年経過
- 法人契約が多い
- 公務員が多く住んでいる
- 周辺に新たな物件が建設された
大きく分けてこの4つに分けられます。

順に、説明していきますね。
築年数が2年経過した頃
築年数が浅い物件に限り言えることです。
その物件が建って2年が経過した時期であれば、更新のタイミングで退去する世帯が出てきます。
そこで、
更新料を払ってでも住み続けるか
と考えたときに、特に大きな理由がなくても他に物件を探すきっかけになります。
そういった場合、「一時的に空室が多い時期」ができます。
法人契約が多い場合
法人契約で入居しているお部屋が多いと、「入れ替わりの多い物件」になることがあります。
法人契約は、個人名ではなく法人名義で物件を借りる契約なので、転勤や出張などが多い傾向にあります。
そのため、短期間で引越しということが起きるのです。
中には「居住期間3か月」と、極端に短い人もいます。

特に「1K」や「1LDK」などの単身用の物件だと、珍しいことではありません!
物件によっては、契約中の部屋のほとんどが法人契約ということもあります。
そのため入れ替わりが多い場合は、もしかしたら法人契約が多いのかもしれないということを、頭に入れておくといいですね!
公務員が多く住んでいる物件である
周辺に公務員が集まっている地域だと、入れ替わりが多かったりします。
理由は、「転勤(異動)」が盛んだからです。
時期で言うと「4月」が多いですが、職種によって異動時期は異なります。
したがって、公務員が多く集まる地域に住んでいると、「転勤」が退去理由になることがあります。
その場合住居を退去せざるを得ないので、空き物件が多くなるのです。
周辺に新築の物件が建設された

同じ物件に長く住んでいると、
などが気になってきます。
年数が経つと、気づけば近辺に新たな賃貸物件ができたり、分譲住宅・マンションなども建設されたりします。
そうなると、
と、今の物件を退去する選択に至ります。
したがって特に転勤などがなくても、
周辺に住居用の土地が開拓されはじめた
という場合も新しい家に移り住むきっかけになり、入れ替わりが起きている可能性もあります。
快適な住居を見分けるためのポイント
ということで、必ずしも「入れ替わりが激しい=マイナス面の理由」というわけではないのですが。
できるだけ後悔のない物件選びが大切です!
そこで、そのポイントを紹介します。
退去が多い理由を不動産会社に聞く
物件選びで失敗しないためには、不動産会社に退去理由を聞くといいでしょう。
一般的には、プライバシーが損なわれない程度の退去理由であれば、教えてくれるケースがほとんどです。
そこで、入れ替わりが激しくても退去理由が「転勤や自己都合であるもの」で相次いでいるのであれば、たまたまの可能性が高いです。
まずはそこで、快適に住める物件か否かを見極めることができます。
見学のときにしっかり確認する
次は、「自分の目で確認する!」これに尽きます。
物件の見学時に、可能な範囲で部屋の間取りや設備、そして防音性や周辺環境についてしっかりと把握しておきます。
引っ越しを考えるほどの不満で多いのは、
です。
*「建物の防音性の確認方法」に関しては、こちらの記事で詳しく紹介しています。
できるだけこれらの内容で悩まないよう、見学や物件情報などにしっかりと目を通し、納得したうえで契約するようにしましょう!
この記事のまとめ
「入れ替わりが激しい物件」と聞くと、つい、マイナスな理由ばかりが浮かびますが…。
必ずしもそうとは限りません。
退去の理由は本当にそれぞれだと思うので、気になる場合は積極的に不動産会社に尋ねてみましょう!!
つい、入れ替わりが激しい部屋ばかりに目がいってしまいますが、逆に、
というパターンもあるので、偶然の可能性も十分にあります。
しかし、記事の前半でも紹介したように何かしらの理由で居心地が悪くなり、入れ替わりが激しくなっている場合もあるので…。
そこは慎重に判断しながら、後悔のない物件選びを行いましょう!