私は賃貸アパート住まいで、近隣の騒音被害に遭ったので、管理会社に苦情を伝えました。

住人に直接苦情を言うのをこらえ、管理会社を通す選択をしました。
私と同じように、苦情を言いたい気持ちはやまやまだけど、
- 直接言うべきか
- 管理会社を通した方がいいか
- やはり我慢すべきか
など、悩みますよね?
そもそも管理会社は、
”どのような順序で、どういう対応をしてもらえるのか”
というのも気になるかと思います。
管理会社によって対応が多少違ってきますが、大まかな流れは共通しています。
そこで、私が実際経験したことを踏まえ、「騒音の苦情を言った際の管理会社の対応」について、順にお話したいと思います。
一つの例として、参考にされてください。
騒音問題における管理会社の対応

まずは管理会社による選別
苦情を伝えると、管理会社はその騒音内容を聞き、ある判断をします。
それは、
生活音の範囲か否か
ということです。
仕方のない生活音の場合もあるので、苦情内容は詳しく聞かれます。
苦情側が神経質すぎる場合でしたり、オーバーに苦情を言っていることも想定します。
そして、総合的に「騒音」と判断された場合、改善へ向けて動いてくれるのです。
その後は、今から紹介する段取りで対応してもらえます。
順序①:チラシ配りで様子を見る
まずは、騒音主に直接伝えることはせず、「チラシ配りをして様子を見る」という対策をとります。

これは、分譲マンションでも同じみたいです。
では、どういうふうにチラシが配られるのかと言いますと。
”匿名で全世帯にポスト投函される”
というやり方が、メジャーです。
*建物内の掲示板にも同じ内容のチラシを貼り、住人が目に入るようにする場合もあります。
チラシの内容は、苦情内容が目立つように、大きく太文字で書かれていました。
その前後には、
のような、決まり文句が書かれていました。

苦情内容部分だけを変えて、あとは定型文を使いまわしているようでした。
順序②:匿名で管理会社が直接注意

チラシ投函でも騒音がおさまらない場合。
直接注意の方法として、2つの方法があります。
- (匿名で)騒音主のみに宛てたチラシ配布
- (匿名で)管理会社から世帯主に電話で注意
電話での注意は、苦情の内容を詳細に伝えることができるので、チラシ配布よりもよく利用されていると思います。
初めての苦情ですと、管理会社からは、まずは匿名での注意をすすめられる可能性が高いです。
「匿名にするか、名乗るのか」
については、基本的に自分たちが決定できます。

順序③:名乗って管理会社が直接注意
”名乗る”と言っても、名前を伝えられるわけではありません。
- 「下階から」
- 「隣から」
のように、場所などで伝えてくれるはずです。
最初は勇気が必要ですが、匿名で注意するより、高い効果が期待できます。
しかし、注意されたことで逆上したり、もっとうるさくなったり、ひどい場合は嫌がらせをしてきたりする人も中にはいます。
そこは管理会社と相談しながら、慎重にすすめる必要があります。
訪問注意もあり得るのか?

訪問での注意は、あまり使われない方法だと思います。
私が管理会社の担当者に尋ねた際、
「訪問して注意することは、基本行っていない」
という説明を受けました。
例外があれば、訪問注意もあり得るのかもしれません。
初めての苦情でなかなか電話でコンタクトがとれない場合、最終手段で自宅訪問ということはありえるのかもしれません。
騒音主へ注意してくれる範囲について

管理会社の対応の次に気になるのが、「注意してもらえる範囲」だと思います。
実際は、注意できる内容が限られているのが現状です。
*事細かに注意してくれるわけではない!
というのは、管理会社は警察でも弁護士でもなく…。
あくまで、注意喚起どまりになります。
「ある程度の生活音は我慢してください。」と、言われたりします。
時間帯や音の種類によっては、「それはちょっと…注意できません。」と言われることもありました。

基本は、中立的な立場で解決を図ろうとします。
この記事のまとめ
管理会社の対応の方法は、このように段階を踏んで解決へと導いてくれます。
騒音が続いて何度か管理会社に相談する場合、今回のような順序で相手に注意してもらった方がいいと思います。
理由は、大きなトラブルになる可能性が低くなるからです。
「これから苦情を伝えてみよう!」と思っている方は、参考にしながら苦情を伝えてみてください。