集合住宅で騒音被害にあった場合、
「相談しても管理会社は何もしない」
という意見が、結構多いように思えます。
隣人の騒音に悩んでいるのなら、できる限り管理会社にすがり、改善をお願いしたいものです。
でも、実際に相談したら、管理会社が真剣に取り合ってくれるのか気になりますよね?
そこで今回、私が管理会社に相談した体験談を含めながら、順を追ってお話したいと思います。
騒音で管理会社に相談しても何もしないって本当?

はじめに
私は騒音の件で、管理会社に約1年以上にもわたり、何十回も苦情を言っています。
もちろん、同じ住人への苦情です。
最初はクレーマーと思われたくなくて、何度も相談するのを遠慮していました。
…が、しかし!!!
最近では、ほぼ言いたい放題の状態です。
とは言っても、正論を通しているつもりです。
でも実際のところ、管理会社に自分の言い分をどれだけ理解していただいているのかは分かりません。
しかし、「管理会社は何もしない」とまでは感じていないのが、正直なところです。
管理会社の実際の対応

担当者次第で対応が変わる
そもそも対応の良し悪しは、管理会社の担当者によると思います。
管理会社は入居者から苦情を受けたら、決められたマニュアルに沿って対処するようになっています。
しかし、騒音の場合、苦情の内容というのは人それぞれです。
したがって、柔軟に対応しなければならない場面が、どうしても出てきます。

それなりに裁量権をもって、仕事をしているように思えます。
仕事とはいえ担当者も人間なので、状況によっては感情が出ることもあるでしょう。
そのため、
- 親身になってくれる担当者
- 少し面倒そうに対応する担当者
など、様々なのが現状です。
対応してもらえる範囲
管理会社は警察でも弁護士でもないので、騒音解決の基本は、チラシ掲示・電話等で注意喚起をすることしかできません。
深く介入はしません
…というか、できません

騒音主に「何時に寝てください」「音楽はダメです」など、私生活を細かくは注意する権利はないですからね。
あくまで、
- 「ドアの開閉・足音の配慮を願います」
- 「TV・音楽の音量にご注意ください」
などといった、配慮のお願いや注意喚起どまりなのです。
しかし、私が実際に管理会社と頻繁に接し、感じたことがあります。
どれだけ騒音に困っているのかを、筋を通して伝えること。
これを頭に入れておけば、それなりの対応はしてくれるということが分かったのです。
どこまで対応してくれるの?
今、お話しした「それなりの対応」というのは、具体的に以下のような内容です。
- こちらが真の被害者と分かれば、相手に何度も注意してくれる
- 必要に応じて、実際の騒音を聞きにきてくれる
- メールのやり取りで、録音データを聞いてくれる
- 子供の騒音であれば相手に防音対策の促しや、実際に訪問して対策状況を確認してくれる
管理会社は、クレーム対応以外の仕事もたくさんあるので、1件1件丁寧に対応している時間はありません。
そこで、私が気づいたことがあります。
それは、
管理会社(担当者)は、人を選んで対応している
ということです。
しつこく言い続けたもん勝ち

先ほどの続きです。
「人を選んでいる」とは、どういうことかというと、
- しつこく苦情を言う人
- 対策を強く希望する人
などには、踏み込んだ対応をしてくれる期待がもてるのです。
よって、控えめな場合は損をします。
例えば管理会社に、「これ以上は何もできません」と言われたとします。
そこで、「そうですか…」と諦めるのか、「いやいや、改善してないので再度注意して下さい」と言えるのかで、その後が大きく変わることがあります。
よって、管理会社にあと一押しできるかどうかで、騒音問題が解決するか否かに関わってきます。
だからといって、管理会社に脅しのような発言をしてはNGです。
本来、「住民の平穏な生活を守ること」が管理会社の仕事。
したがって、あまりに納得のいかない対応をされたら強めに出て、少しくらい管理会社を困らせる気持ちでいた方が、有利になります。
管理会社は基本中立的である
警察沙汰レベルの騒音は別としまして…。
一般的な騒音の場合、管理会社は基本中立的です。
被害者だからといって、落ち度がゼロとは限りません。
よって、管理会社は「騒音主=悪い」と決めつけず、双方の話を聞きながら慎重に判断しています。

苦情側も騒音主も、管理会社からしたら大事なお客様です。
「管理会社は何もしない」は誤解?

今まで説明したことを、総合的に考えます。
もしかすると、
「管理会社は何もしない!」
と思ってる人は、以下のように解釈している可能性があります。
「自分は被害者。なのに中立的な管理会社が腹立たしい!」…と。
もちろん、単に管理会社の怠慢で「何もしない」という場合もあります。
なので、真っ向から否定するわけではありません。

一つの例としてお考え下さい。
そして、以下のような誤解も要因の一つになります。
このような場合もあるので、「管理会社は何もしない」と決めつけるには、総合的な判断が必要になります。

人によって「何もしない」と感じる基準も違うので、非常に難しい問題ですね。
この記事のまとめ
「管理会社は何もしない」と言われる、一番の理由・・・。
それは、
管理会社ができる仕事には、限界があるから
ではないでしょうか?
しかし、本当に騒音で困っているあれば、「改善するまでお願いします」を言い続け、できる限り粘ってください。
それを簡単に怠るような管理会社は、正直、悔しいですが…。
別の物件を新たに探し、引っ越しをして縁を切った方が、今後の快適な生活のためになります。
そして「管理会社は何もしない」は、こちらのしつこい訴えで少しは変えられます。
一生懸命言い続け、精一杯できる範囲での仕事をしてもらいましょう!
結局は、担当者の「性格や仕事への熱意」などに左右される